毎日じゃないことの記録術|Maai · 第11回 / 全12回
記録をどう振り返る?「前回」と平均間隔、ドット、履歴の読み方
この記事の要点
- 「◯日前」は最後の記録から今日までの経過、「平均間隔」は記録どうしの間隔の平均。最後の記録から今日までは平均間隔に入らない。
- ドットは回数ではなく記録が「いつ」あったかを示す。空いた枠は記録がないことだけを示し、行わなかった日とは限らない。
- 数字が想定と違うときの戻り先は履歴。前回が古すぎるなら記録し忘れ、同じ日が二つ並んでいれば二重保存で、どちらも履歴側で直せる。
記録が何件かたまった人が、Widgetとアプリの詳細画面を開いて手を止めています。「8日前」「平均間隔14.0日」「過去30日 2回」が同時に目に入ると、次にやるかどうかをどの数字で決めればよいか分かりません。数字が並ぶだけで説明がないため、一つを合否のように読み、「まだ早い」「もう遅れている」と決めつけてしまいます。
前の記事では、Widgetの中央をタップして日時を一件追加し、右下からアプリの履歴を開きました。記録が増えると、今度は画面に出る数字が何を指すのかという疑問が残ります。この記事だけを読んでも分かるよう、五つの表示を一つずつ実画面と対応させます。
今回は公開用データの「シーツを洗う」を使い、前回からの経過、期間ごとの回数、平均間隔、直近35日のドット、履歴の五つを読み分け、最後に履歴へ戻って数字の出どころを確かめます。
前提:記録が2件以上あると読み分けられる
前回からの経過は記録が1件でも表示されます。平均間隔は記録と記録の間を測るため、記録が1件以下のときは「—」と表示されます。読み分けを試すときは、同じ対象に2件以上の記録がある状態にしてください。
この記事の画面は、7月24日時点の公開用データです。記録は6月4日、6月18日、7月2日、7月16日の4件が、いずれも10時に保存されています。

五つの表示はすべて別のことを指します。数字が合わないと感じたときの戻り先は、いちばん下の履歴です。
「◯日前」は、最後の記録から今日までの経過

上部の「8日前」は最後の記録からの経過、その下の日時が最後の記録そのものです。ドットは直近35日のどこに記録があるかを示します。
詳細画面の上部には「8日前」と大きく表示され、すぐ下に「2026年7月16日 10:00」があります。上が今日までの経過、下がその経過を生んでいる記録の日時です。
この数字は記録を追加しない限り毎日増えます。増えたこと自体は、行っていない期間が延びたことを示すだけで、遅れや失敗を意味しません。
ドットは、回数ではなく「いつ」を示す
同じ画面の「直近35日の記録」は、日ごとの枠を曜日で並べたものです。公開用データでは木曜の位置に二つの点が付き、7月16日と7月2日に記録があることを示します。
ドットは点の数を数えて評価するための表ではありません。空いている枠は、その日に記録がないことだけを示します。行ったのに残し忘れた日も空欄になるため、空白を「やらなかった日」と読み替えないでください。
期間の回数は、決めた窓の中の件数

集計は期間ごとの件数、平均間隔は記録どうしの間隔、履歴はそれらの元になった4件です。
画面を下へ送ると「記録の集計」があります。公開用データでは過去7日が0回、過去30日が2回、過去90日が4回、全期間が4回です。
過去7日の0回は、7日という窓の中に記録が一件もないという意味です。行わなかった証明ではありません。同じ4件でも、窓を広げれば90日で4回、全期間で4回と数え方が変わります。どの窓で見ているかを先に決めてから読みます。
平均間隔は、記録と記録の間の長さ
集計の下にある「平均間隔」は14.0日です。これは今日までの経過ではなく、記録どうしの間隔を平均した値です。6月4日から6月18日、6月18日から7月2日、7月2日から7月16日はいずれも14日で、その平均が14.0日になります。
最後の記録から今日までの8日はこの値に入りません。「8日前」と「平均間隔14.0日」が別の数字なのはこのためです。
平均間隔の計算方法は設定で選べます。全期間、直近30日、直近10回の三つがあり、初期設定は直近10回です。値が急に変わったときは、記録を足したか消したか、この設定を変えたかのどちらかです。
履歴が元のデータ、数字はそこから作られる
同じ画面の「履歴」には、7月16日10:00、7月2日10:00、6月18日10:00、6月4日10:00の4件が新しい順に並びます。上の四つの表示は、すべてこの並びから計算されています。
数字が想定と違うと感じたら、履歴へ戻って一件ずつ確かめます。履歴の行をタップすると、その記録の日時を直せます。記録を削除した直後は取り消しが表示され、消す前の状態へ戻せます。
過去の日時をあとから足すこともできます。「記録を追加」から日時を指定すれば、忘れていた実施日を履歴へ入れられます。
期待した数字にならないとき
前回が思ったより古い場合は、履歴の一番上を見ます。実際に行った日が入っていなければ記録し忘れで、同じ日が二つ並んでいれば二重に保存されています。どちらも履歴側で直せます。
平均間隔が「—」のままなら、その対象の記録がまだ1件以下です。もう一件保存すると値が出ます。
Widgetの表示とアプリの数字が食い違って見えるときは、Maaiを一度開いてください。Widgetは前回、平均間隔、期間内の回数を小さくまとめて表示する場所で、内訳と履歴はアプリ側で確認します。
Maaiが示すもの、示さないもの
Maaiが表示するのは、保存された日時から計算した経過、件数、間隔、記録の位置です。この対象を何日おきに行うべきかという推奨頻度や、健康上の基準は示しません。
将来いつ行うべきかの予測や、統計的な分析も行いません。平均間隔は過去の記録の平均であって、次回の予定日ではありません。家事の適切な頻度は製品の説明書や生活条件で決まり、健康に関する判断は医療者の情報が必要です。
数字は、次にどうするかを自分で決めるための材料です。良し悪しの判定として読まないでください。
対応端末や提供条件の最新情報は、App StoreのMaai製品ページで確認できます。
Maai について
Maai は、毎日ではない行動を「何を・いつ行ったか」の日時だけで残し、前回からの経過と記録の間隔を振り返る iPhone / iPad 向けのアプリです。ホーム画面・ロック画面のウィジェットから記録でき、独自のアカウント登録はありません。カウンター 2 個までは無料で、3 個以上と CSV 書き出しは Pro(月額200円 / 年額1,500円)です。
Maai は日時を記録するアプリで、医療機器ではありません。このシリーズが扱うのは記録の残し方と読み方であり、服薬・体調・家事の適切な頻度を判断するものではありません。薬や体調について迷うときは医師または薬剤師へ相談し、清掃や交換の時期は製品の取扱説明書と使用状況に従ってください。前回日や平均間隔は自分が残した記録の集計で、推奨頻度や達成度の評価ではありません。