毎日じゃないことの記録術|Maai · 第06回 / 全12回

排便・体温・体重をどう記録する?書きすぎず続ける健康ログ

執筆 Remosia Co., Ltd 公開 2026-08-02 読了 約5分

この記事の要点

  • 健康記録は項目数ではなく、あとで答えたい質問から決める。実施確認なら日時、変化を見るなら日時と測定値と単位。
  • 体温を測った日時だけでは、測定値の変化は分からない。数値・症状・食事・薬まで必要なら、それらを保存できる手段を選ぶ。
  • 日時・回数・間隔は自分が残した記録の集計であり、正常値や受診の要否を示さない。判断に迷うときは医療者へ相談する。

健康記録の項目を決められない人が、体調を振り返ろうとして、メモに日付、体温、体重、食事、睡眠、症状などの欄を作ります。しかし毎回すべては書けず、空欄が増えています。一方、日時だけを残しても、その日の体温や体重は後から分かりません。どこを見ても知りたい答えが残らず、記録自体をやめそうになります。

健康記録に必要な項目は、あとで何を知りたいかによって変わります。「測った・行った日時」を確かめたい場合と、数値の変化を見たい場合、症状を医療者へ伝えたい場合では、同じ記録方法を使えません。

前の記事では、服用日時の補助記録と、薬名や用量を扱う専用の服薬管理を分けました。健康ログでも同じように、必要な情報だけを選び、日時で足りない記録を単純なカウンターへ押し込まないことが大切です。

先に決めるのは項目数ではなく、記録を使って答えたい質問です。実施確認なら日時、数値の変化なら日時と測定値、診療相談なら医療者が必要とする項目を残します。

「あとで何を知りたいか」を一つ決める

同じ健康に関する行動でも、目的によって必要な情報は変わります。

  • 「最後にいつ測ったか」を知りたい:測定した日時
  • 「数値がどう変わったか」を知りたい:日時、測定値、単位
  • 「症状を相談したい」:症状や経過など、医療者から案内された項目

たとえば、体温を測った日時だけでは、測定値の変化は分かりません。体重も、測定した回数だけでは値の推移を確認できません。排便も、実施日時だけで目的を満たす場合と、状態や症状の記録が必要な場合を分けます。

日時・回数だけで足りるかを確認する

次の図では、知りたいことを決めた後、日時と回数だけで答えられるかを確認します。

あとで知りたいことを決め、日時と回数だけで足りる場合は紙やMaai、足りない場合はヘルスケアや用途別の記録を選ぶ分岐図

「何を記録できるか」ではなく、「あとで何を知りたいか」から手段を選びます。

日時と回数だけで足りるなら、紙のチェック表やシンプルな日時記録を使えます。数値、単位、症状、食事、薬、共有項目が必要なら、それらを保存できる専用の記録手段が必要です。

Appleのヘルスケアデータの案内では、身体測定値や症状などのデータを手動で入力できることが説明されています。iPhoneで数値や症状を残したい場合は、ヘルスケアアプリや目的に合う専用アプリも候補になります。

必要な項目だけを、同じ場所へ残す

目的を決めたら、毎回残す項目を固定します。思いつく情報をすべて書くのではなく、その目的へ答えるために必要な項目だけにします。

実施確認なら「何を・いつ」の二つから始められます。測定値の変化を見るなら、日時に加えて値と単位を同じ場所へ残します。診療相談に使うなら、自己流で項目を決め切らず、医師などの医療者から記録内容の案内がある場合は、その指示を優先します。

目的が二つある場合は、一つの簡易記録で両方へ答えようとしません。日時と測定値を別々の場所へ残すなら、後でどちらを正本として確認するかも決めておきます。

日時と回数だけを補助的に見たい場合

「測った」「行った」という実施日時と回数だけを補助的に振り返りたい場合は、Maaiも候補になります。Maaiに残るのは、カウンター名と記録日時、その日時から算出される回数や間隔です。体温・体重の測定値、症状、食事内容、薬の情報は保存しません。

実施直後に日時だけを残す場合は、Home Small Widgetの中央タップで一件を追加できます。次の実画面は家事の公開用デモで、操作前、タップ受付、保存後の変化だけを示しています。

実施直後に日時を一件追加するHome Small Widgetの操作前、受付、更新後

画面の数値は説明用のサンプルです。実在の測定値ではありません。

次の画像は、追加後に現在のMaaiで日時記録を開いた実画面です。同じ公開用データから、前回日時、期間内の回数、記録間隔、履歴を確認できることを示しています。健康状態や推奨頻度を示す画面ではありません。

日時記録の前回、期間内回数、間隔、履歴を補助的に示す現行Maaiの実画面

詳細画面は本文の補助証拠として小さく掲載します。画面の数字から健康状態を判断することはできません。

数値や症状まで後で確認したいなら、Maaiでは情報が不足します。ヘルスケアアプリ、用途別の健康記録、医療者から指定された方法を選んでください。

対応端末などの最新情報は、App StoreのMaai製品ページで確認できます。

記録から正常・異常を決めない

日時、回数、間隔は、自分が残した記録の集計です。正常値、受診の要否、診断、健康状態の改善を示すものではありません。

体調について判断が必要な場合や、記録する項目に迷う場合は、日時や回数だけで結論を出さず、医師などの医療者へ相談してください。医療者から記録方法の案内を受けている場合は、その内容を優先します。

重要

本記事とMaaiは記録補助であり、医療判断の代替ではありません。判断に迷う場合は、医師または薬剤師へ相談してください。

今日、記録の目的を一つ書く

「測ったかを確認したい」「数値の変化を見たい」「相談時に経過を伝えたい」のように、あとで知りたいことを一つ書きます。次に、その質問へ日時と回数だけで答えられるかを確認してください。

足りるなら、すぐ開ける紙や日時記録を一つ選びます。足りないなら、必要な値、単位、症状、共有方法を扱える記録先を選びます。項目を減らすこと自体ではなく、目的に必要な情報を残すことがゴールです。

Maai について

Maai は、毎日ではない行動を「何を・いつ行ったか」の日時だけで残し、前回からの経過と記録の間隔を振り返る iPhone / iPad 向けのアプリです。ホーム画面・ロック画面のウィジェットから記録でき、独自のアカウント登録はありません。カウンター 2 個までは無料で、3 個以上と CSV 書き出しは Pro(月額200円 / 年額1,500円)です。

Maai は日時を記録するアプリで、医療機器ではありません。このシリーズが扱うのは記録の残し方と読み方であり、服薬・体調・家事の適切な頻度を判断するものではありません。薬や体調について迷うときは医師または薬剤師へ相談し、清掃や交換の時期は製品の取扱説明書と使用状況に従ってください。前回日や平均間隔は自分が残した記録の集計で、推奨頻度や達成度の評価ではありません。